未来のために、いま子どもたちに伝えるべきこと
次代の愛媛を担う子どもたちに、いま世界がどのような問題に直面しているのかを知ってもらい、これからの社会を持続可能でより良いものにするためにはどうすれば良いのかを、愛媛大学SDGs推進室の多彩な講師陣が、SDGs(持続可能な開発目標)17のゴールを達成するために今できる事やすべき事を、子どもと同じ目線で分かりやすく伝えます。
主
催
愛媛・子どもスポーツ推進協議会 国立大学法人 愛媛大学
後
援
松山市教育委員会
今治市教育委員会
宇和島市教育委員会
八幡浜市教育委員会
新居浜市教育委員会
西条市教育委員会
大洲市教育委員会
伊予市教育委員会
四国中央市教育委員会
西予市教育委員会
東温市教育委員会
上島町教育委員会
久万高原町教育委員会
松前町教育委員会
砥部町教育委員会
内子町教育委員会
伊方町教育委員会
松野町教育委員会
鬼北教育委員会
愛南町教育委員会
令和6年度プログラム
※プログラムの内容は、都合により変更になる場合があります。
4月・5月のテーマ
海と親しみ、海を知り、海を守ろう
4月【海と親しみ、海を知り、海を守ろう―その①―:ブルーカーボン 海藻が育む私たちの社会】
4月と5月の講義は、地域力創造アドバイザーの中岡恵司さんを特別講師にお招きし、「海と親しみ、海を知り、海を守ろう」を共通テーマに、実際に愛媛の海で起きている異変から学ぶ地域が抱える課題についてお話をしていただきます。4月は、温暖化、海水温の上昇、海の酸性化などの問題を、楽しい実験も交えて学んでいきましょう。
4月のオンライン講座を視聴する
5月【海と親しみ、海を知り、海を守ろう―その②―:海の中のごみ問題を考える】
4月と5月の講義は、地域力創造アドバイザーの中岡恵司さんを特別講師にお招きし、「海と親しみ、海を知り、海を守ろう」を共通テーマに、実際に愛媛の海で起きている異変から学ぶ地域が抱える課題についてお話をしていただきます。5月は、知られざる海中世界の海ゴミ汚染について、ダイバーとしても活躍されたいる中岡さんが実際に愛媛の海に潜って体験したからこそ分かる問題についてお話をしてもらいます。
5月のオンライン講座を視聴する
竹下 浩子(1974年/長崎県生まれ)
6月のテーマ
持続可能な新しいタンパク源である食用コオロギの活用
6月【持続可能な新しいタンパク源である食用コオロギの活用】
第3回の講義は、愛媛大学教育学部家政教育講座の岡本威明教授と、そのゼミ生である山川夢叶さん(4回生)に、昆虫食研究の動向、食用コオロギの栄養価、コオロギパウダーを活用した食品の開発などについてお話をしていただきます。また、風の谷うちこおろぎファームの浮田孝さんにはコオロギの飼育についてお話をしてもらいます。
6月のオンライン講座を視聴する
7月のテーマ
シークヮーサーの搾りかすから抽出した精油の機能性評価
7月【シークヮーサーの搾りかすから抽出した精油の機能性評価】
7月の講義は、愛媛大学教育学部家政教育講座の岡本威明教授と、農学部生命機能学科2回生岡本拓実さんが、シークヮーサー産業の現状、シークヮーサー搾汁残渣の有効活用法について、また、搾汁残渣由来精油の機能性を、抗ストレス効果と殺菌効果に注目してお話をします。
7月のオンライン講座を視聴する
岡本威明
愛媛大学 教育学部 家政教育講座 食品栄養学研究室 教授
福岡県出身。2000年愛媛大学大学院農学研究科博士前期課程終了、2003年九州大学大学院生物資源環境科学府博士後期課程終了、マサチューセッツ大学医学部博士研究員、奈良県立医科大学医学部博士研究員、川崎医科大学医学部助手・助教を経て、2011年愛媛大学教育学部に講師として着任。准教授を経て2021年より現職、同年11月愛媛大学学長賞受賞。趣味は居酒屋巡り。
8月のテーマ
外来種とは?
8月【外来種とは?】
外来種は身近にたくさんいます。その中でも経済や環境に深刻な被害を与える種を「外来生物法」という法律で「特定外来生物」に指定し対策を講じています。身近に見られる外来種のいくつかを紹介し、どのような問題を引き起こしているか解説します。
8月のオンライン講座を視聴する
9月のテーマ
絶滅危惧種とは?
9月【絶滅危惧種とは?】
絶滅危惧種は絶滅しそうなほど減少してしまった生物種のことです。国際自然保護連盟や環境省(国)、各地方公共団体(都道府県等)がレッドリストという絶滅危惧種のリストを作成し絶滅危惧種を認定しています。絶滅危惧種は年々増えています。そして身近な種も絶滅危惧種になっています。そのいくつかを紹介します。
9月のオンライン講座を視聴する
吉冨博之
愛媛大学ミュージアム 兼 愛媛大学農学部環境昆虫学研究室 教授
専門は昆虫分類学。国内外のフィールド調査を行い、新種の昆虫を300種以上記載している。前職は環境アセスメントの生物調査などを行っており、生物全般への知識がある。
10月・11月のテーマ
身近な自然や生物からSDGsを考えよう
10月【身近な生物多様性を簡易的に評価する】
生物多様性の一つである「種多様性」を知るには、分類学の知識や技術が欠かせない。身近な里山や溜池の生物多様性はいくつかの分類群を利用することで簡易的に評価できる。生物多様性を評価することで過去と現在との比較あるいは他の里山や溜池との比較ができ、保全に利用できることを学ぶとともにSDGsについて考えてほしい。
10月のオンライン講座を視聴する
11月【サシバの調査からSDGsを考える】
里山を代表するタカのサシバの秋の渡り調査や繁殖調査の結果より、その保全には繁殖地、越冬地、そして渡りのルートの3つを保全する必要があることがわかった。里山の生態系の頂点にいるサシバの保全が、それぞれの地域の生物多様性の保全につながる。ダイナミックな渡りを行うサシバから、SDGsを考えてほしい。
橋越清一
元県立高校教員
現在、愛媛大学教育学部科学教育センター客員教授及び理学部研究員(SHIN-GS)・愛南探検隊・愛媛植物研究会・日本野鳥の会愛媛などの会員
県内各地の植物相(フロラ)や鳥相を調査している。また、渡りをするサシバやアサギマダラの調査や生物多様性の評価について研究している。