
未来のために、いま子どもたちに伝えるべきこと
次代の愛媛を担う子どもたちに、いま世界がどのような問題に直面しているのかを知ってもらい、これからの社会を持続可能でより良いものにするためにはどうすれば良いのかを、愛媛大学SDGs推進室の多彩な講師陣が、SDGs(持続可能な開発目標)17のゴールを達成するために今できる事やすべき事を、子どもと同じ目線で分かりやすく伝えます。
主
催
愛媛・子どもスポーツ推進協議会 国立大学法人 愛媛大学
後
援
伊予市教育委員会
松前町教育委員会
砥部町教育委員会
鬼北町教育委員会
久万高原町教育委員会
松山市教育委員会
東温市教育委員会
今治市教育委員会
西条市教育委員会
宇和島市教育委員会
愛南町教育委員会
新居浜市教育委員会
四国中央市教育委員会
八幡浜市教育委員会
松野町教育委員会
大洲市教育委員会
内子町教育委員会
西予市教育委員会
伊方町教育委員会
上島町教育委員会
令和4年度プログラム
※プログラムの内容は、都合により変更になる場合があります。
4月・5月のテーマ
海はプラスチックのゴミ箱じゃない
4月【プラスティックごみがもたらす色々な問題】
私たちの身の回りには、プラスティックが溢れています。使いやすく、安いという特徴があります。過去70年以上に渡って、世界のプラスティック生産量は年々増加の一歩をたどってきました。しかし、気づくと、世界中の海にプラスティックごみが流れ込み、海の生き物の命を脅かし、さらには人間の健康にも影響があることがあきらかになりつつあります。愛媛県の海でも同じことがおきています。
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5月【プラスティックごみが人の暮らしや健康におよぼす影響】
今、世界の子供たちが、このプラスティック汚染に対して、自分たちが取り組めるアクションを起こしています。その代表的な取り組みを紹介して、自分たちで何ができるのかを考える機会をつくります。
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榊原 正幸(1959年/北海道生まれ)
6月・7月のテーマ
食品ロスを出さないようにするための取り組み
6月【フードバンク・フードドライブとは】
フードドライブとは、家に余っている食べ物を持ち寄って集め、必要な人に寄付すること。近年は多くの自治体でフードドライブが実施され、フードドライブボックスのような形で常設化されたところがあります。他に企業やスーパー、寺社などでもフードドライブが行われています。個人でも参加できる活動として広がりを見せています。自分たちにできることをいっしょに考えてみましょう。
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7月【食品ロスと子ども食堂】
食品メーカー中には、品質には問題ないが包装に不備があったり、賞味期限が近づいたりという理由で廃棄している食品が大量にあります。また消費者の手に食品が届くように過剰な在庫を抱えたりといった問題を抱えています。一方、子ども食堂では、貧困から栄養のある食事を満足にとることができない子どもたちや孤食をせざるを得ない子ども達に向けて無料または安価で食事を提供しています。この二つの活動が結びつくことによって、食品ロスを減らすことにつながっています。自分たちにできることをいっしょに考えてみましょう。
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前田 眞(1953年/愛媛県生まれ)
8月・9月のテーマ
古くて新しい自給自足
8月【食べ物の自給自足】
自分達が住んでいる近くでつくった野菜や獲った魚やお肉などを食べると、どんな良いことがあるでしょうか。遠くの場所や外国から運ぶのに必要なガソリン、箱、包装などを省くことができます。そして、何よりも新鮮で美味しいです。食べ物を選ぶ時に考えてほしいこと、自分で食べ物をつくる楽しさをお伝えします。
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9月【エネルギーの自給自足】
お風呂や台所のお湯、炊事、暖房など、家で使われているエネルギーの6~7割が熱の利用です。熱は自分でつくることが可能です。例えば、山を手入れして出てきた木を切って割って乾かして燃料にします。これで冬の暖房に使う灯油は必要ありません。給湯ができるボイラーもあります。エネルギーの自給自足も進めてみませんか。
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笠松浩樹(1969年/石川県生まれ)
10月・11月のテーマ
食品ロスを出さない買い物の仕方、調理の仕方
10月【つくる責任、つかう責任、すてない責任】
世界には食べ物が十分に手に入らず、栄養不足で子どもがなくなったり、飢餓(きが)で苦しんだりしている国がたくさんあります。一方で、一部の国では、食品が余るほどつくられ、食べられないままにすてられています。日本もその国の一つです。食品ロスを減らし、それを食品が不足している国の人々にとどく仕組みができれば、飢餓(きが)の問題がなくなるかもしれません。私たちにできることを考えてみましょう。
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11月【つくる責任、つかう責任、えらぶ責任】
まだ食べられるのにすてられる食品のことを食品ロスといいます。食べ物をつくる中で、たくさんのエネルギーや資げん、水を使いますが、食べない食物をつくることで、これらのエネルギーや資げんがむだになっています。食品ロスをへらすには、私たちが買い物の仕方を工夫することでできることがあります。食べ物をえらぶ時に気をつけることについて、いっしょに考えてみましょう。
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竹下 浩子(1974年/長崎県生まれ)
12月・令和5年1月のテーマ
エシカル消費
12月【パーム油とインドネシアの森・動物・暮らし】
「パーム油」って聞いたことがありますか? 今、世界で一番たくさん生産されている植物油です。インドネシアをはじめ、熱帯地域で栽培される「アブラヤシ」の実から絞られています。パーム油がたくさん使われることで、豊かになる人もいる一方で、森林がどんどん減ってしまい、森で暮らしてきた人々や動物が生きる場所を失ってしまうこともあります。私たちの生活は、熱帯の森や人々とどうつながっているのか、パーム油をとおして考えてみましょう。
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1月【「おいしい」チョコレートを食べよう】
皆さんは、チョコレートは好きですか? チョコレートは何からできているか知っていますか? チョコレートは熱帯地域で栽培されるカカオの木の種からつくられています。世界中でチョコレートが食べられていても、カカオ農家さんの生活はあまり豊かになっていない、ともいわれています。どうしたら、チョコレートを食べている私たちも、カカオ農家さんもハッピーになるには何ができるのか、一緒に考えてみましょう。
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島上宗子
愛媛大学国際連携推進機構・准教授
インドネシアや日本の農山村を訪ねて、人々がどんなふうに身の回りにあるもの(資源)を活かして、生活してきたかを調査・研究しています。
2月・3月のテーマ
社会にとって企業とは
2月【会社って、なあに?】
―お父さんお母さんが働く場所は、どんなところ?―
世の中のお父さんが働いているところ、あるいはお母さんが働くところの多くが、会社といわれているところです。皆さんは会社のことを知っていますか。会社はどんなところか、だれがどのようなことをして、私たちの生活に役立っているのでしょうか。会社の仕組みを知ることから、現実の問題を理解してみましょう。
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3月【働き方改革って、なあに?】
―働くお父さん・お母さんにとって、どんな働き方がいいの?―
日本の会社は、外国と比べて、働きすぎといわれています。働きすぎだと、そこで働くお父さんやお母さんの体や心に良くないことが起こります。そのため、改める必要があります(働き方改革)。それでは、会社で働く人にとっても、会社にとっても良くなるように、これまでの働き方をどのように変えていけばよいでしょうか。
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西村勝志(1959年/宮崎県生まれ)
特別講義
誰ひとり取り残さない未来をイメージしよう!
SDGsは、世界中のすべての人にとって、共通の課題。でも、みなさんの身の回りを見たときに、いろいろな場面で、何かをするときに、後回しにされている人、置いて行かれている人。あるいは、強い人のもとで弱い立場になってしまっている人はいませんか?また、自分の本来の姿や気持ちを表に出さずに暮らしている人はいませんか?日本では当たり前にできることが、他の国ではできていないことはありませんか?誰ひとり取り残されない未来のくらしについていっしょに考えましょう!

小林 修(1967年/千葉県生まれ)